積載荷重の算定

積載荷重とは長期荷重の一種です。

その部屋の使用用途により値が決まっています。

使用用途により使用する家具などの荷重が考慮されています。

例(建築基準法に記載)

建築基準法に記載されている値を用いることで積載荷重は設定することが出来ます。

例を下記に示します。

・住宅:床用=1800N/m2、架構用=1300N/m2、地震用=600N/m2

・事務室: 床用=2900N/m2、架構用=1800N/m2、地震用=800N/m2

・百貨店: 床用=2900N/m2、架構用=2400N/m2、地震用=1300N/m2

積載荷重の設定方法

実際の実務では、例えば倉庫などの場合は用途により積載荷重が異なるので置かれる機材の荷重などを把握して設定することが必要となります。

また、積載荷重は床用、架構用、地震用があります。

それぞれの値は、荷重の配置から算定を行います。

積載荷重はリダクションがかかってきます。

実際の積載物がどのように配置されているかで積載荷重を決める必要があるので、客先と合意を得る必要があります。

設計用荷重より重いものを置かれると不具合が生じてしまいます。

どの条件で設計しているのか明確にしておくことが大切になります。

ポイント

ここで積載荷重を算定する際の注意点・ポイントを説明します。

一つ目は空きスペースの人の荷重です。実際には人がその部屋に存在します。

そのため、使用状況を把握しどの程度荷重を見込む必要があるか考え、考慮しておく必要があります。

二つ目は棚などの積載量の変動の考慮です。基本的には最大時の積載量にて検討しておけば安全側のため問題ないが、偏心率が厳しい場合や引抜が生じる可能性がある場合などは最小時の積載時についても考える必要があります。

三つ目は集中荷重の考慮です。実際の積載物に脚があり集中荷重としてスラブや小梁に作用する場合は分布荷重でなく集中荷重にて応力が持つように設計用積載荷重を設定する必要があります。

まとめ

本記事では積載荷重を説明しました。

積載荷重は建物の用途により建築基準法に定められています。

しかし、実際に置かれる家具や機材などから算定する必要がある場合があります。

建物の使用方法を確認して積載荷重を決める必要があります。

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