官庁施設の構造設計についてー要求性能の条件を整理しよう!!‐

本記事では官庁施設の構造設計について説明します。

下記ページを参考に整理しています。

001157883.pdf (mlit.go.jp)

1.官庁施設とは

官庁施設は下記の通り分類されます。

 施設     分類
 病院(災害時拠点)Ⅰ類
 病院(その他)、学校Ⅱ類
 その他Ⅲ類

2.耐震性能

官庁施設の耐震性能はⅠ~Ⅲ類に分類されます。

Ⅰ類から順に性能が高いです。

分類大地震後耐力割増
Ⅰ類構造体の補修をすることなく建築物を使用、人命の安全確保・機能確保1.5
Ⅱ類構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用、人命の安全確保・機能確保1.25
Ⅲ類構造体の部分的な損傷は生じる、人命の安全確保1.0

変形制限=必要保有水平耐力の水平力に対して、RC造は1/200、S造は1/100(分類に関係ない)

3.耐風性能

耐風性能は下記の通り分類されます。

分類建築基準法施工令第87条耐力割増
Ⅰ類再現期間200年1.3
Ⅱ類再現期間100年1.15
Ⅲ類再現期間50年1.0

4.耐雪性能

耐雪性能は分類に関係なく建築基準法施工令第88条(再現期間50年)に対して、設計します。

5.基礎構造

大地震に対して部分的な損傷は生じても、鉛直方向の耐力低下は著しくないことを確認します。

6.設備耐震性能

工事中

7.まとめ

本記事は、官庁施設の構造要求性能について紹介しました。

官庁施設の設計を行う際は、本ページを参考に構造性能要求を整理してもらえばと思います。

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