FTパイルとは何かご存じでしょうか?
杭頭ピンにするための構法であり、この構法により杭頭補強筋をなくすことができるのと地中梁の配筋を経済的にすることができます。
FTパイルの原理
杭頭ピンにするためにFTパイルというキャップのようなものを杭頭にかぶせ、地震時に杭頭が開店することを許容させます。
つまり、FTパイルのキャップと杭頭が回転できるように施工しないといけません。
監理上のポイント
FTパイルのキャップと杭頭が回転できるように注意すべきポイントはいかになります。
捨てコンおよび基礎コンがFTパイルの内側に入らないようにしなければなりません。
内側に入るとFTパイルと杭頭がコンクリートによりくっついていしまうからです。
そのために、FTパイルの下端20㎜以上砕石を計画しなければなりません。
そのほかのFTパイルの監理ポイントは、杭頭との接着面です。
杭頭とFTパイルは軸力を伝えるため、密着していないといけません。浮いていると問題が起きますので注意しましょう。
既成杭の監理をしたことがある方はご存じかもしれませんが、杭頭に施工時につかむための鋼板がついていることがあります。
この鋼板とFTパイルが接触して杭頭とうまく接着しないことがあります。
そのため、鋼板の切断が必要になってきます。
施工計画に計画されているか確認することが大切です。
まとめ
本記事ではFTパイルの監理上のポイントを説明しました。
その構法がどのような機能のものか、機構であるか理解した上で監理を行うことが重要です。
FTパイルの場合は杭頭を回転させる機構であることを認識することが重要です。
するとおのずと、 FTパイルの下端20㎜以上砕石が重要であることに気が付けるだろう。
FTパイルの監理をするときは十分気を付けましょう。