計画_H22

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1.

建築設計の手法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

建築物の計画における環境負荷の低減策の検討に当たっては、既存施設を改修し活用することより、既存施設を解体し新たな建築をつくることを優先して検討することが重要である。

サスティナブル（持続可能）な建築の計画に当たっては、自然、風土、地域性、場所性等の認識が重要である。

自然エネルギーを活用する建築においては、建築物の形態や配置、開口のとり方や断熱等、建築の基本的な構成に配慮することが重要である。

建築設計にかかわる者は、建築が近隣や社会に及ぼす影響を自ら評価し、良質な社会資本の充実と公共の利益のために努力することが重要である。

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2.

日本の歴史的な建築様式とその特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。【H22】

神明造り：切妻屋根の棟の上に棟と直交する円形断面の堅魚木（かつおぎ）が並び、棟の両端に斜めに突き出した千木（ちぎ）がある。

天竺様（大仏様）：組物は、柱頭だけでなく柱間にも並び、組物間の空きが小さいことから詰組みと呼ばれている。

唐様（禅宗様）：上部が曲線をなす開口部は火灯（かとう）と呼ばれ、鎌倉時代後半に初めて用いられている。

寝殿造り：寝殿の左右や後ろに造られた独立の住屋は、対屋（たいのや）と呼ばれ、渡殿（わたどの）で連結されている。

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3.

「建築様式又は芸術様式」と「建築作品（建築家）」との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。【H22】

ルネサンス建築：フィレンツェ大聖堂の大ドーム (Ｆ.ブルネレスキ)

バロック建築：バシリカ・パラ(Ａ.パラディオ)

アール・ヌーヴォー：タッセル邸(Ｖ.オルタ)

国際様式：レイクショアドライブ・アパートメント(ミース・ファン・デル・ローエ)

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4.

建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

サッカースタジアムの計画において、観客の退出時や避難時の群集事故を防止するため、動線を｢分離する｣、｢単純化する｣、｢長くする｣等の工夫を行い、群集全体の流動性を妨げないようにした。

事務所ビルの避難階において、上階からの階段と下階からの階段を連続させない計画とした。

集合住宅のバルコニーの手すりについて、手すり子部分を、内法が10ｃｍ×10ｃｍの格子状とした。

住宅の屋内階段には、蹴込み板を設け、蹴込み寸法を3cmとした。

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5.

建築物と周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

長方形の平面形状をもつ高層建築物によるビル風を防ぐためには、一般に、建設地における卓越風向に対して、建築物の平面の長辺を直交させるように計画する。

多雪地域の市街地内の建築物において、落雪による危険と雪の搬出の負担を軽減するため、無落雪屋根を採用する場合がある。

建築物が冬至の日において４時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の高さよりも東西方向の幅に大きく影響される。

建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をＤ、建築物のファサードの高さをＨとした場合、Ｄ/Ｈはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。

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6.

建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

車いす使用者の利用する便所の出入口を引戸とし、その有効幅を95cmとした。

総合病院における４床の病室の計画において、ベッド間隔を１ｍ確保するために、１床当たりの床面積を8.0㎡以上とした。

一般乗用車の自走式の立体駐車場の計画において、斜路の本勾配を１/６とし、斜路の始まりと終わりのそれぞれ長さ６ｍの部分については、緩和勾配を1/12とした。

シティホテルの一般用のフロントカウンターの高さを、客側の床面から85cmとした。

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7.

建築物の各部の寸法及び床面積に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

劇場において、車いす使用者用客席スペースを出入口に近い部分に設け、車いす１台当たりのスペースを幅90ｃｍ、奥行き120cmとした。

事務所において、ロの字形に机を配置する会議室(収容人員20人程度)の広さを、 3.6m×7.2mとした。

図書館において、書架のない閲覧室(４人掛で100席)の床面積を、180㎡とした。

洋食レストランにおいて、客席部分(50席)の床面積を、80㎡とした。

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8.

車いす使用者及び視覚障がい者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

延べ面積2,000㎡の集合住宅の共用エレベーター（トランク付）において、かごの寸法は幅140cm×奥行き135cmとし、かごの出入口の有効幅は90cmとした。

駅舎の通路において、視覚障がい者誘導用線状ブロックを、通路壁面から１ｍ以上離して敷設した。

住宅において、壁に設置するコンセントの取付け高さは、高齢者や車いす使用者が利用しやすいように、床面から40cmとした。

車いす使用者が利用する洗面所において、洗面器の上端の高さは、床面から65㎝とした。

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9.

まちづくりに関する誘導制度等とその説明との組合せとして、最も不適当なものは､次のうちどれか。【H22】

高度利用地区：市街地の合理的かつ健全な高度利用を図るため、都市計画に建築物の高さの最高限度又は最低限度を定めることができる地区である。

景観地区：市街地の良好な景観の形成を図るため、都市計画に建築物の形態意匠の制限等を定めることができる地区である。

連担建築物設計制度：複数敷地により構成される一団の土地の区域内にある複数の建築物において、既存建築物の存在を前提とした合理的な設計により、容積率や日影規制等の特例対象規定を、同一敷地内にあるとみなして、適用する制度である。

総合設計制度：敷地が一定規模以上で、敷地内に公開空地を有し、総合的な配慮がなされた良好な建築計画について、容積率及び形態の制限を緩和し、市街地環境の整備改善を促進する制度である。

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10.

計画的につくられた都市に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか｡【H22】

オーストラリアの首都であるキャンベラは、三つの都市機能（中央官庁街、市政庁、業務商業機能）を三角形の頂点に相当する位置に配置して都心部を構成し、その外側を郊外住宅地とする計画案に基づいている。

ロンドンの北方に位置するミルトン・ケインズは、イギリス最大級のニュータウンであり、近隣住区論による空間構成を忠実に具体化した計画案に基づいている。

ブラジルの首都であるブラジリアは、ジェット機形の平面形状をもち、機体の胴体に相当する部分を政治的中枢地域、翼に相当する部分を住居地域とする計画案に基づいている。

インドのバンジャプ州都であるチャンディガールは、格子状に分割した区域（ユニット）と７段階に機能分けした道路網からなる計画案に基づいている。

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11.

住宅等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

接地型の集合住宅の共用庭は、コミュニティの活性化を図るほかに、住棟間のプライバシーを確保するための緩衝スペースとしても機能させることができる。

住宅の設計において、高齢者の部屋を出人口近くに配置すると、外部からのケアサービスを受けるうえで有効である。

住宅地まわり等の道路において設けられるハンプは、車の速度を歩行者と同程度までに落とすことを目的としている。

超高層住宅における非常用エレベーターは、平常時において一般乗用エレベーターとして使うことができない。

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12.

集合住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

シーランチ・コンドミニアム(チャールズ・ムーア他)は､10戸の週末用住居群を海の眺望を考慮して、敷地の勾配に沿って中庭を囲むように配置した低層集合住宅である。

カサ・ミラ(アントニオ・ガウデイ)は、波状の有機的なファサードを有し、各住戸の平面が異なる高層集合住宅である。

ユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)は、メゾネット型住戸を主とし、多様な施設を複合した高層集合住宅である。

ハーレン・ジードルンク(アトリエ５)は、市街地に建つ商業施設を複合した高層集合住宅である。

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13.

事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

基準階の事務室の床面積を1,000㎡とする貸事務所ビルの計画において、男子小便器３個、男子大便器３個、女子便器４個とした。

事務室内の排煙については、照明器具に設けたスリットを利用した天井チャンバー方式とし、防煙垂れ壁の下端を天井面から下方へ25cmとした。

25階建ての一社専有の事務所ビルのエレベーター計画において、エレベーターを行き先別にグルーピング(バンク分け)せずに計画した。

基準階の床面積が2,000㎡の30階建ての貸事務所ビルの計画において、レンタブル比を高めることができ、構造上も有効なセンターコア型を採用した。

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14.

公共建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

体育館の計画において、バスケットボールコートに必要な広さとバレーボールコートに必要な高さからアリーナの容積を決定した。

一般的な総合病院の計画において、病棟・外来・診療・供給・管理の五つの部門の構成を設定し、各部門間の人と物の動線について検討した。

コンサートホールの計画において、演奏者と観客の一体化を図ることを意図して、客席が演奏者を取り囲むシューボックス型の空間形式を採用した。

小規模なコミュニテイ施設の計画において、施設の夜間利用を想定して、夜間専用の出入口を設け、専用カードキーで利用できる計画とした。

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15.

保育所の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

園庭は、年齢に応じて異なるタイプを計画し、１、２歳児用の園庭には芝生を植えた緩やかで小さな丘を設けた。

保育室は、乳児と幼児の数の変動に対応できるように、乳児用と幼児用とを間仕切のないワンルームとした。

年長児用保育室には、集団で遊ぶための大きな空間のほかに、絵本コーナーやごっこ遊びのコーナーとして小さな空聞を設けた。

便所は、年齢に応じて異なるタイプを計画し、１、２歳児用の便所では便器間の仕切りを設けずオープンなつくりとした。

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16.

環境に配慮した建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか｡【H22】

郊外に建つ研修センターにおいて、空調負荷の低減を図るために、地下の設備配管ピットに外気を通すクールチューブ・ヒートチューブを採用した。

市庁舎において、空調設備への依存を低減しつつ快適な環境をつくりだすために、屋上を緑化したり、風の道を確保する計画とした。

事務所ビルにおいて、窓まわりにおける外部からの熱処理をするために、窓と設備をー体化したペリメーター空調の一つであるエアフローウィンドウ方式を採用した。

事務所ビルにおいて､空調負荷の低減を図るために、氷蓄熱システムからの冷風を利用して夜間に躯体に蓄冷させ、昼間に躯体に吸熱させるナイトパージを採用した。

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17.

建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

パーソナルスペースは、人の身体を囲んでいる心理的な領域のことであり、立位より平座位のほうが大きくなる。

オフィスランドスケープは、固定間仕切を使わず、ローパーティション・家具・植物等によって、適度なプライバシーを保った事務空間を形成することである。

コンバージョンは、既存建築物の用途変更・転用のことであり、都市部においては事務所ビルを集合住宅に改修した例もある。

劇場における舞台の上手は、客席から見て舞台の右側のことである。

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建築物の設計・工事監理の契約に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

"建築士法に定められた、設計又は工事監理の契約を締結する際に行う重要事項（業務の内容及びその履行に関する事項）の説明等は、管理建築士以外の建築士が行ってはならない。"

建築設計業務、監理業務等の契約において、報酬の変更、再委託の条件、著作権の扱い、契約の解除等の諸条項については、通常、建築設計・監理等業務委託契約約款において示される。

工事監理者は、｢工事と設計図書の照合及び確認｣を行うに当たり、一般に、設計図書に定めのある方法による確認のほか、目視による確認、抽出による確認、工事施工者から提出された品質管理記録の確認等、確認対象工事に応じた合理的方法とすることができる。

建築士事務所の開設者が、その業務に関して請求することのできる報酬については、国土交通大臣がその基準を定めている。

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建築積算に関する次の記述のうち、建築工事建築数量積算研究会｢建築数量積算基準｣に照らして、最も不適当なものはどれか。【H22】

共通仮設は、仮設図面等に基づいて積み上げ計算するか、標準的な項目については適切な統計値により算出することができる。

鉄筋の所要数量は、その設計数量の４％割増しを標準とする。

仕上改修の計測・計算において、改修に必要な余幅の図示がある場合に限り、適切な余幅を加えて計測・計算することができる。

建築物の改修の撤去に伴う発生材の計測・計算については、設計図書に数量が明示されていないときは、関係法令に基づき品目ごとに分別し、「建築数量積算基準」の各章で定めた撤去数量とする。

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20.

プロジェクトマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H22】

プロジェクトのスケジュール管理のためには、クリティカルパスを見極め、重点的に管理することが有効である。

性能発注方式は、一般に、設計者が施工候補者に一定の性能基準を提示した上で、技術提案を求めて施工者を選定する発注方式である。

プロジェクトの内容の確定度が低い設計初期段階では、ＶＥ（バリューエンジニアリング）の効果は低い。

フィージビリティスタディは、計画されている内容について、都市計画等の上位計画との整合性、技術的課題、採算性等、多面的に実現の可能性を検討するものである。

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