S造のデッキスラブ(合成スラブ)って知ってる?~合成スラブの算定方法の解説~

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本記事では合成スラブの設計について書いていきます。

S造のスラブとして他にはフラットデッキ・トラス筋付きデッキがあります。それらについては別記事で説明していますので、参考してください。

合成スラブはデッキプレートが凸凹したものを使用したスラブのことです。

合成スラブの設計

合成スラブの設計はJFE(鋼構造設計便覧)などのホームページに記載されている適用条件を満足するように使用するデッキプレート及びスラブ厚、配筋を設定します。

適用条件は許容積載荷重と許容スパンからなっています。

また、合成スラブの特徴として耐火構造認定があります。

床1時間耐火構造か床2時間耐火構造とする必要があるのか確認をして使用するデッキプレートを決める必要があります。

S造の場合のスパンのとり方は梁間とします。

設計用荷重

デッキプレートを使用する場合は完成時の荷重だけでなく、施工時の荷重についても検討する必要があります。

施工時はコンクリートが打設されていないため、デッキプレートのみで検討する必要があります。

断面算定

デッキプレート及び合成スラブのモーメントM及びたわみδは強辺方向の一方向スラブとして算定します。

また、支持条件は単純支持、二連梁、三連梁とします。

ひび割れ対策として、溶接金網の断面算定を行います。

また、たわみの算定も行う必要があります。

その際に変形増大係数を見込む必要がありますので、注意が必要です。

構造形式変形増大係数
S造 梁1
S造 デッキプレート 1.5
RC造 床16
RC造 梁8
SRC造4

設計例

合成スラブの設計例を示します。

本記事では、スーパーEデッキ( 日鉄建材株式会社 )のデッキプレートを使用した場合についてしめします。

デッキプレートの詳細については、 日鉄建材株式会社 の スーパーEデッキ でご確認して下さい。

まとめ

本記事では合成スラブの設計について書きました。

合成スラブの設計ではJFEなどのホームページに記載されている適用条件を満足する必要があります。

また、強辺方向の一方向スラブ、単純支持として合成スラブの断面算定を行います。

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