本記事では外壁を受ける間柱の設計について書いていきます。
間柱の使用方法・役割は外壁以外にもさまざまな箇所に使用します。
例えば、階段を受ける間柱・梁などに取り付き鉛直荷重のみ受ける間柱など使用用途はいろいろあります。
ここで紹介する間柱とは横胴縁または耐風梁を受ける部材のことです。
耐風梁や横胴縁のスパンが長い場合に間柱を間に設置しスパンを短くするために用います。
設計用荷重について
間柱が負担する荷重は長期は外壁と胴縁、自重、耐風梁となります。短期は風圧力になります。
風圧力は架構用と外装材用がありますが、胴縁の設計でどちらを採用するかは設計者判断によることが多いです。
長期の鉛直荷重についての検定比でNGになることは材軸方向の荷重のためほとんどないと考えられます。
しかし短期の検討において、長期の鉛直荷重と短期の水平荷重の組合せで縁応力の検討を行う必要があります。
設計用応力の算定
設計用荷重が決まると部材にかかる応力、M(モーメント)、Q(せん断力)を求めます。
求め方は力学の基礎の記事を見てください。
設計用応力を求める際に注意が必要なことは荷重がどのようにかかるか把握することです。
分布荷重か集中荷重かで応力が異なるので注意して下さい。
応力を求める際は検討する部材の部材長、支配面積を整理し、設計用応力を求めます。
断面算定
設計用応力が求まると次に断面算定を行います。
ここで注意が必要なことはfbの低減を行うことです。
部材長によっては大きな低減がかかるので忘れずに行いましょう。
また、短期検討時は二軸検討も忘れずに行いましょう。
まとめ
本記事では間柱の設計について書きました。
間柱の設計用荷重は外壁と胴縁、自重、耐風梁、風圧力です。
これらの荷重に対して断面算定を行います。
断面算定時は、fbの低減、二軸検討を忘れずに行うことが大切です。