本記事ではメインの架構ではなく、外構である設備基礎の設計について説明します。
設備基礎は構造力学の基礎を用いて設計します。
メインの架構ではないため、効率的に断面算定を行います。
上記に例を示しています。
凹のような形の基礎では、この上に設備架台を組みます。
そのため、写真で示すとおり出っ張っている部分に集中荷重が作用します。
この集中荷重により、地反力は分布荷重として基礎スラブ部分に作用します。
単純梁に分布荷重が作用した場合について力学の基礎で説明した公式を利用してM(モーメント)を求めます。
出っ張っている部分については地震時の検討として設計震度1.0倍を想定して、端部に集中荷重が生じた場合についてM(モーメント)を求めます。
上記のMに対して満足する配筋を算定することで設計は完了です。
まとめ
本記事では設備基礎の設計について説明しました。
設備基礎の形状は上に置く設備によっても異なるため、設備設計の方に確認して設計をします。
基本的にはかなり余裕を持った断面・配筋となることが多いと私の経験上思います。
設備からお願いされた基礎形状から断面はおおよそ決まります。その断面に対して配筋を決めると少量で良い計算結果になると思います。
しかし、最小鉄筋量という規定があるので注意しましょう。