鉄骨片持ち梁の計画

本記事では鉄骨片持ち梁の計画について説明します。

鉄骨片持ち梁の断面算定は他の記事で説明しますのでそちらを参考にして下さい。

鉄骨片持ち梁の計画上の注意点

片持ち梁を計画する上で注意することがあります。

それはどこに片持ち梁が取り付くかによって異なります。

柱に取り付く場合

最初に柱に取り付く場合について説明します。

柱に取り付く場合は柱梁接合部の納まりに注意する必要があります。

ダイアフラムのレベルについて把握しておくことが大切です。

片持ち梁以外の梁によって決まるダイアフラムの位置に注意して配置する必要があります。

スラブのレベルによってはかさあげが必要になる場合があります。

安易にスラブのレベルから鉄骨梁のレベルを決めるとダイアフラムが取り付けられない納まりとなる場合があるので気をつけて下さい。

大梁に取り付く場合

次に大梁に片持ち梁が取り付く場合について説明します。

片持ち梁の端部は固定端となります。

そのため、大梁との天端レベルは揃える必要があります。

また、片持ち梁の反対側には小梁が必要になります。

これは大梁が捻れてしまうのを防ぐためです。

小梁の配置と片持ち梁の位置を調整する必要があります。

しかし、そのためにスラブのスパンなどを変えてしまうと問題になる場合があるので注意しましょう。

一つの解決策としては、片持ち梁の位置は小梁の位置とあわせて、とびだすスラブ部分は片持ちスラブと設計します。

まとめ

本記事では、鉄骨片持ち梁の計画について説明しました。

断面算定だけでなく、構造計画も大切です。

その部材がどのように接合しているのか常に意識するようにしましょう。

また、他の部材に与える影響についても考えるように注意することが重要です。

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