本記事では、ベトナムの設計コードについて説明します。
ETABSで設計を始める際に、設計コードを設定する必要があります。
設計コード
鉄骨構造設計コード・鉄筋コンクリート構造設計コードでそれぞれ設定をする必要があります。
どの設計コードがその国で設定されているか、法律・基準を確認する必要があります。
インターネットで調べた情報ではありますが、ここで設定した設計コードを示します。
ETABSの設定
MetricSI
MetricSI(メトリックSI)は、世界中で使われている単位の体系のことです。これは、長さ、重さ、時間などの物事を測るときに使う基準です。例えば、長さを測るときはメートル、重さを測るときはキログラム、時間を測るときは秒などが使われます。
MetricSIでは、数字の大きさに合わせて単位を変えることができます。たとえば、キロ、ミリ、センチといった言葉がついた単位は、それぞれ1000倍、0.001倍、0.01倍などを表します。これにより、大きな値や小さな値を簡単に表すことができます。
AISC14
AISC 14 は、アメリカ鉄鋼構造協会(American Institute of Steel Construction)が発行している「鉄鋼構造の設計規格」(Specification for Structural Steel Buildings)の2014年版を指します。この規格は、鉄骨構造物の設計、製造、組立に関する基準や要件を定めており、建築や土木工学の分野で使用されています。
AISC 14には、鉄鋼構造物の設計や製造に関する様々な規定が含まれています。例えば、材料の特性、構造物の安定性、接合方法、耐震性能などについての詳細な指針が記載されています。これらの規格は、安全性や耐久性を確保し、効率的な鉄鋼構造物の設計と建設を支援するために作られています。
AISC360-16
AISC 360-16 は、アメリカ鉄鋼構造協会(American Institute of Steel Construction)が発行した「鉄鋼構造の設計規格」(Specification for Structural Steel Buildings)の2016年版を指します。この規格は、鉄骨構造物の設計、製造、組立に関する基準や要件を定めており、建築や土木工学の分野で使用されています。
AISC 360-16 は、前バージョンの AISC 360-10(2010年版)に比べていくつかの変更や更新が加えられています。これには、材料の特性、構造物の安定性、接合方法、耐震性能などに関する新しい情報や指針が含まれています。これらの変更は、より安全で効率的な鉄鋼構造物の設計と建設を支援するために行われています。
TCVN5574:2012
「TCVN5574:2012」は、ベトナムの建築基準であり、コンクリート構造物の設計に関する規格です。以下にその概要を示します。
- 規格名: TCVN 5574:2012
- タイトル: “コンクリート構造物の設計 – ベトナムの技術基準”
- 発行年: 2012年
- 内容: この規格は、コンクリート構造物の設計に関するベトナムの技術基準を定めています。具体的には、コンクリートの強度、耐震性、安定性などの設計に関する基準や要件が含まれています。建設プロジェクトでコンクリートを使用する際には、この規格に準拠する必要があります。
- 適用範囲: 建築や土木工学の分野で使用されます。コンクリート構造物の設計者や建設業者、監督者などが適用します。
この規格は、ベトナム国内でコンクリート構造物の設計と建設に関する標準的な手法と基準を提供することを目的としています。
まとめ
本記事では、ベトナム規準でのETABSの設計コード設定をまとめました。
その国々で採用されている設計コードが異なるで、設計を始める際には各自、調査・確認する必要があります。