ベトナムの荷重条件について<荷重組合せはどのように設定されているか?>

本記事では、ベトナムの荷重条件、荷重組合せについて説明します。

LRFD・AFDの違いについて

最初に、LRFD・AFDの違いについて説明します。

LRFD・AFDによって荷重の考え方が異なるようです。

LRFD

LRFD(Load and Resistance Factor Design)は、荷重と耐力の係数設計とも呼ばれ、構造材料や構造システムの性能を確保するために、荷重と耐力の統計的な変動性を考慮して設計する方法です。荷重は、その変動性を考慮して増加し、耐力はその変動性を考慮して低減されます。これにより、設計寿命中に安全性が確保されます。LRFDでは、構造要素が実際に受ける荷重に対して、十分な耐力が確保されるように設計されます。

AFD

AFD(Allowable Stress Design)は、許容応力設計とも呼ばれます。この方法では、構造要素が設計の期間中に予想される荷重に対して安全な応力を超えないように設計されます。つまり、材料の許容応力以下で設計されるため、材料の強度特性を考慮します。AFDは、構造設計の早期の手法であり、簡略化された計算手法を使用しますが、近年ではLRFDに取って代わられつつあります。

LRFDは現代的な構造設計の主流であり、多くの国で採用されています。その理由は、荷重と耐力の統計的な変動性をより効果的に考慮することができ、より安全で効率的な設計を可能にするからです。一方、AFDは過去に広く使用されていましたが、より保守的であり、LRFDの登場により置き換えられる傾向があります。

荷重組合せ

ASCE 7-16は、米国の建築基準法の重要な部分であり、一般的な構造設計の要件に焦点を当てています。この基準は、建物が受けるさまざまな負荷(デッド、住む、土、洪水、雪、雨、氷、地震、風)を決定し、それらの組み合わせを提供します。

ASCE 7-16は、建築構造の設計において重要な役割を果たし、安全かつ耐久性のある建物を設計するための基準を提供します。

ここで、
D:固定荷重:Dead
L:積載荷重:Live
S:積雪荷重:Snow
Lr:積雪荷重(ルーフライブ)
R:積雪荷重(雨):Rain
W:風荷重:Wind
E:地震荷重:Earthquake

LRFD

LRFD(荷重と抵抗係数の設計)に基づいて、7つの基本的な荷重の組み合わせ方程式が含まれています。これは、許容応力度設計(ASD)とは異なります。ASDでは、独自の負荷の組み合わせが考慮されます。

AFD

許容強度設計(ASD)に基づいて、8つの基本的な荷重の組み合わせ方程式が含まれています。これらは、LRFD(荷重と抵抗係数の設計)とは異なります。ASDでは、独自の荷重組み合わせが考慮されます。

まとめ

本記事では、ベトナムの荷重条件・荷重組合せについてまとめました。

結果として、米国基準のASCE7-10で示されるLRFD・AFDについてまとめることになりました。

設計思想が異なるため、それぞれの違いを理解し、設計を進める必要があります。

ベトナム規準がどのような荷重組合せで設計されているかまでの裏付けは確認することができなかったため、最新情報を入手次第、内容を更新したいと思います。

タイトルとURLをコピーしました