環境・設備_H23 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2024.11.032024.11.11 Welcome to your 環境・設備_H23 1. 環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 スティーブンスのべき法則は、感覚量が刺激強度のべき乗に比例することを示しており、音環境ではラウドネスの評価に用いられる。 マスキング効果は、同種の他の刺激の存在により対象刺激を知覚できる最小値が上昇する現象をいい、臭覚に関する利用例として、香水やトイレの芳香剤があげられ る。 照度は、目で見た明るさ感に直接的な関わりがあり、屋内照明器具による不快グレアの評価に用いられる。 温熱快適性を決定する6要素は、環境側の要素として、気温、放射湿度、湿度、気流速度の4要素と、人間側の要素として、代謝量、着衣量の2要素を合わせたものである。 None 2. 室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 SET*(標準新有効温度)が20℃の場合、温冷感は「快適、許容できる」の範囲内とされている。 開放型燃焼器具の使用により室内の酸素濃度が18%以下になると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生量が増加し、一酸化炭素中毒の危険性が高くなる。 冷たい壁面による温熱の局所不快を防ぐためには、放射の不均一性(放射温度の差)の限界を10℃以内にすることが望ましい。 "椅座位の場合、くるぶしの高さ(床上0.1m)と頭の高さ(床上1.1m)との上下温度差は 3℃以内が望ましい。" None 3. "図は、ある風向における建築物の平面の風圧係数分布を示したものである。この 建築物に開口部を設ける場合、最も通風量の多いものは、次のうちどれか。ただし開口部は同じ高さに設けるものとし、流 量係数は同じ値とする。【H23】" 1 2 3 4 None 4. 伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 壁体表面の対流熱伝達率は、風速が大きいほど大きくなる傾向にある。 単一の材料からなる壁を単位時間に貫流する熱量は、定常状態において、壁体の表面積が2倍になると2倍になり、壁の厚さが2倍になると1/2になる。 グラスウールは、一般に、かさ比重が大きくなるほど熱伝導率は小さくなる。 曇天時においては、雲量が多いほど、また雲高が低いほど、夜間放射量は少なくなる。 None 5. 建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 木材を加熱した場合、約260℃に達すると引火し、約450℃に達すると自然に発火する。 平成22年版消防白書によれば、住宅(一般住宅、共同住宅、併用住宅)で発生した火災による死者数は、建物火災による死者数の9割程度を占める。 火災室から階段室に流入した熱を伴う煙は、3~5m/s程度の速さで上昇する。 "避難予測計算に用いる避難時の群衆の水平方向における歩行速度は、一般に、 1.5m/sを用いる。" None 6. 日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 「快晴の青空」における設計用全天空照度は、「特に明るい日(薄曇)」の1/5 程度である。 夏至の日に終日日影となる部分は、1年中日影であり直接光が射すことはない。 北緯35度の地点における南向き鉛直壁面の1日の可照時間は、春分の日及び秋分の日が12時間で最長となり、冬至の日が最短となる。 直射日光の色温度は、日没前頃より正午頃のほうが高い。 None 7. 昼光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 モデリングにおいて、視対象に当てられる光線の方向と強さが異なると、得られる立体感及び質感は異なるものとなる。 白色LEDランプの平均演色評価数は、一般に、水銀ランプよりも高い。 昼光率は、開口部の大きさ、形、位置だけでなく、ガラス面の状態や室の内装によっても影響を受ける。 昼光による室内の照度分布を均斉にするためには、窓に光の拡散性が高いガラスを用いる場合より、透明なガラスを用いる場合のほうが、効果は大きい。 None 8. 壁の吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 多孔質材料を剛壁に取り付ける場合、一般に、多孔質材料と剛壁面との間の空気層の厚さを増すと、低音域の吸音率が大きくなる。 吸音率は、「壁へ入射する音のエネルギー」に対する「壁内部に吸収される音のエネルギー」の割合である。 透過率は、「壁へ入射する音のエネルギー」に対する「壁の反対側へ透過する音のエネルギー」の割合であり、透過損失は、透過率の逆数を「dB」で表示した値である。 壁の厚さが音の波長に比べて十分に薄く、壁が一体となってピストン運動することを仮定すると、垂直入射条件の透過損失は、壁の面密度と入射音の周波数の積によって決まる。 None 9. 色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 色光の誘目性は、一般に、色相では赤が最も高く、緑がこれに続き、青は最も低い。 減法混色は、色を吸収する媒体を重ね合わせて別の色を作ることをいい、混ぜ合わせを増すごとに黒色に近づく。 照明の光が少々変化しても、その光が一様に物体に当たっていれば、物体の色を同じ色に認識できることを、色の恒常性という。 進出色は、周囲よりも飛び出して見える色をいい、暖色や高明度色が該当する。 None 10. 建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 Low-Eガラスは、日射の短波長域の反射率を高めたガラスであり、冷房負荷を低減させる効果がある。 大規模な音楽ホールの室内音響計画において、エコー等の音響障害を避けるために、客席後部の壁や天井は、吸音性や拡散性に配慮した仕上げとする。 高層建築物周辺の地上における強風被害は、低層から高層までの同一形状の平面をもつ建築物より、高層部と比較して大きな床面積の低層部をもつ建築物のほうが発生しにくい。 天井の高いアトリウムでは、大きな上下温度差が生じやすいため、空調ゾーンを居住域に限定することも検討する必要がある。 None 11. 空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 全熱交換器の効果は、必要外気量の多い建築物ほど期待できる。 外気冷房の効果は、内部発熱が大きく必要外気量の小さい建築物ほど期待できる。 日本工業規格(JIS)におけるクリーンルームの空気清浄度の等級には、クラス1~9があり、クラスの数値が大きいほど清浄度が低くなる。 中央熱源空調方式は、個人の好みに対応することができないため、パーソナル空調方式としては採用されない。 None 12. 空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 空調運転開始後の予熱・予冷時間において、外気取入れを停止することは、一般に、省エネルギー上有効である。 データセンターの空調設備には、年間冷房、顕熱負荷主体、年間連続運転という特徴があり、計画地の気象条件によっては、外気冷房や冷却塔フリークーリングが効果的な省エネルギー手法として考えられる。 軸流送風機は、一般に、遠心送風機に比べて静圧の高い用途に用いられる。 省エネルギー性能の高い冷凍機を選定するためには、定格時の成績係数だけでなく、年間で発生頻度が高い部分負荷時の成績係数も考慮する必要がある。 None 13. 換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 営業用厨房の換気計画において、厨房換気排気量は、一般に、厨房換気給気量に比べて大きくする。 粉じんを除去する換気用エアフィルタユニットの粒子補集率には、測定方法によって、計数法、比色法及び質量法の表示方法がある。 ボイラー室の給気量は、燃焼に必要な空気量に室内発熱を除去するための換気量を加えた量とする。 同風量用の外気取入れガラリと排気ガラリでは、一般に、通過風速を高くできることから、外気取入れガラリのほうが必要な正面面積は小さくなる。 None 14. 給排水衛生設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 集合住宅における設計用給水量として、居住者1人1日当たり200~350ℓとした。 原水にし尿が含まれていない再利用水を、便所洗浄水、散水用水、清掃用水に利用した。 シャワーの給水の最低圧力を、20kPaとした。 飲料用受水槽の保守点検スペースとして、上部に100cm、側面及び下部にそれぞれ 60cmのスペースを確保した。 None 15. 給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 都市ガスの種類は、比重・熱量・燃焼速度の違いにより区分される。 給湯用ボイラーは、基本的に開放回路であり、常に缶水が新鮮な補給水と入れ替わるため、空調用温水ボイラーに比べて腐食しにくい。 循環式の中央給湯設備において、給湯温度は、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐために、貯湯槽内で60℃以上、末端の給湯栓でも55℃以上に保つ必要がある。 ポンプにおいてキャビテーションが発生すると、「振動・騒音」、「ポンプの効率の低下」及び「発生部での侵食」が生じることがある。 None 16. 照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 全般照明と局部照明とを併用する場合、全般照明の照度は、局部照明の照度の 1/10以上とすることが望ましい。 調光・制御による照明の省エネルギー対策のうち、あらかじめ設定したスケジュールにより、点滅又は調光する手法を初期照度補正制御という。 CEC/L(照明エネルギー消費係数)は、「年間照明消費エネルギー量」を「年間仮想照明消費エネルギー量」で除した値である。 病院の手術室・診察室において使用する照明設備は、事務所において使用する照明設備に比べて、演色性の高い光源とすることが望ましい。 None 17. 電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 自家用の発電装置として設置されるマイクロガスタービンは、一般に、ディーゼルエンジンに比べて発電効率が高い。 スポットネットワーク受電方式は、電力供給の信頼性に重点をおいた受電方式である。 負荷率は、「ある期間における最大需要電力」に対する「その期間の平均需要電力」の割合である。 かご形誘導電動機において、スターデルタ始動方式を採用すると、電動機の始動電流を小さく抑え、電路、遮断器等の容量が過大になることを防ぐことができる。 None 18. 防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 泡消火設備は、液体燃料等の火災に対して有効な消火設備であり、駐車場、自動車整備場、指定可燃物の貯蔵所等に用いられる。 屋外消火栓設備は、1階及び2階の床面積の広い建築物に設置され、消火や隣接建築物への延焼防止を目的としている。 差動式感知器は、周囲が一定温度以上になると作動する機器であり、厨房、ボイラー室、サウナ室等に設置される。 非常用の照明装置は、常温下で床面において水平面照度で1 lx(蛍光灯を用いる場合には2lx)以上を確保する必要がある。 None 19. 昇降機設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 ダブルデッキエレベーターは、2層のかごを有するエレベーターであり、昇降路スペースを拡げずに輸送能力を大きくできる利点がある。 一般用エレベーターは、火災時にできるだけ早く安全な避難階に帰着させ、乗客がかごから出た後に、運転を中止する計画とする。 エスカレーターの乗降口で、ハンドレール折り返し部の先端から2m以内にある防火シャッターが閉じ始めたら、連動してエスカレーターを停止させる計画とする。 最近のロープ式エレベーターでは、交流可変電圧可変周波数制御方式(インバータ制御方式)に比べて、滑らかな速度制御と着床精度に優れる交流帰還制御方式が多数を占めている。 None 20. 環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。【H23】 建築物の総合環境性能評価システムとして、日本ではPALがあり、他国でのBREE AM、LEEDに相当する。 建築・設備の省エネルギー計画の基本は、第一に建築的手法により熱負荷の軽減や自然を活用すること、第二に性能の高い設備を構築し、適正に運転・管理することである。 LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)は、製品の生涯を通しての環境側面及び潜在的環境影響を評価するものであり、環境影響の領域として、資源利用、人の健康及び生態系への影響が含まれる。 再生可能エネルギー源には、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等がある。 None