本記事では官庁施設の構造設計について説明します。
下記ページを参考に整理しています。
1.官庁施設とは
官庁施設は下記の通り分類されます。
施設 | 分類 |
病院(災害時拠点) | Ⅰ類 |
病院(その他)、学校 | Ⅱ類 |
その他 | Ⅲ類 |
2.耐震性能
官庁施設の耐震性能はⅠ~Ⅲ類に分類されます。
Ⅰ類から順に性能が高いです。
分類 | 大地震後 | 耐力割増 |
Ⅰ類 | 構造体の補修をすることなく建築物を使用、人命の安全確保・機能確保 | 1.5 |
Ⅱ類 | 構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用、人命の安全確保・機能確保 | 1.25 |
Ⅲ類 | 構造体の部分的な損傷は生じる、人命の安全確保 | 1.0 |
変形制限=必要保有水平耐力の水平力に対して、RC造は1/200、S造は1/100(分類に関係ない)
3.耐風性能
耐風性能は下記の通り分類されます。
分類 | 建築基準法施工令第87条 | 耐力割増 |
Ⅰ類 | 再現期間200年 | 1.3 |
Ⅱ類 | 再現期間100年 | 1.15 |
Ⅲ類 | 再現期間50年 | 1.0 |
4.耐雪性能
耐雪性能は分類に関係なく建築基準法施工令第88条(再現期間50年)に対して、設計します。
5.基礎構造
大地震に対して部分的な損傷は生じても、鉛直方向の耐力低下は著しくないことを確認します。
6.設備耐震性能
工事中
7.まとめ
本記事は、官庁施設の構造要求性能について紹介しました。
官庁施設の設計を行う際は、本ページを参考に構造性能要求を整理してもらえばと思います。