本記事ではRC梁の許容せん断力について説明します。
RCは圧縮力に強い材料になります。
正しく評価し、経済的な設計をすることが大切です。
RC梁の許容せん断力の算定式
まず、RC梁の許容せん断力の算定式の算定式はご存じでしょうか。
RC規準等に載っているので確認してください。
算定式よりRC部分とせん断補強筋部分に分かれていることがわかると思います。
基本的にはRCのみで設計用せん断力を満足するように断面を決めるのが良いかと思います。
せん断補強筋は必要最低限の0.2%にとどめるとよいでしょうか。
αって何?
ここで注意が必要なのがαについてです。
αは割増係数ですが、これに意味を理解しておく必要があります。
集中荷重が梁端部で作用すると曲げモーメントは小さいですが、せん断力が大きくなります。
その際、せん断力は一部圧縮力(スラスト力)によりRC梁に作用します。
冒頭でも説明したようにRCは圧縮力に強い材用になりますので、せん断力が一部圧縮力により作用するため、その分許容せん断力を割増で考えることができます。
このαを考慮するかしないかで断面が大きく変わることがあるので理解しておくことが大切です。
まとめ
本記事ではRC梁の許容せん断力について説明しました。
αの重要性が理解できたかと思います。
せん断力で断面が決まる場合はαの考慮を忘れずに設計しましょう。